医系学生のつどい(中四つどい)とは
医系学生のつどい(中四つどい)は、毎年、春の新入生新歓企画として開催されています。中国・四国地方の医系学生が、医療や社会について学び、自分の将来の医師像について、仲間と議論・交流しながらテーマについて深めあう企画です。
医師、コ・メディカルなど、民医連の医療従事者も参加して、医系学生と一緒にそれぞれの視点からテーマについて討論したり、学習講演を聞いたりします。興味のある医系学生さんならどなたでも参加できます。
中四国医系学生のつどい 2025 in 広島 報告
6月14日(土)~15日(日) 広島県広島市
テーマ:「~平和を繋ぐんじゃ!未来の架け橋にしよーでぇ~ヒロシマと廣島」
本番に向けて半年前から実行委員会を開き、学生たちがテーマを考え企画づくりをしてきました。終戦80年・被爆80年を迎えた今年は、「ヒロシマ(戦争の被害者としての広島)」と「廣島(戦争の加害者としての広島)」をテーマに、2日間にわたって学習を行いました。
6月14日(土)
13:00 ~ 開会式
14:30 ~ 原爆資料館見学、平和記念公園碑めぐり
17:00 ~ グループワーク
18:40 ~ 夕食交流会
靴下まで濡れるような雨の中ではありましたが、原爆資料館の見学や平和公園内に建立されているたくさんの碑をめぐり、あまり知られていないであろうエピソードなども含め多くのことを学びました。例えば、「マルセル・ジュノー博士記念碑」。ジュノー博士は原爆投下直後、15トンもの薬や医薬品を広島に届け、多くの人々の命を救いました。学生たちは「初めて知りました」と頷きながら説明を聞いていました。
夕食交流会では、バイキング形式で楽しく食事をし、デザートには広島名物「はっさく大福」が配られました。また、「ご当地クイズ」のコーナーでは、各県ならではの楽しいクイズを学生が披露し、大盛り上がりでした。
09:00 ~ 被ばく証言 切明千枝子さん
10:30 ~ グループワーク
12:00 ~ 閉会式
13:00 終了
2日目のメイン企画は、15歳で被ばくされた切明千枝子さんの講演です。原爆投下前、「軍都」だった広島の様子や学徒動員の記憶、そして、
原爆投下直後の凄惨な状況。当時を生きた切明さんの生々しいお話に、
会場にいる全員が真剣に耳を傾けていました。また、切明さんは講演の最後を、平和への思いで締めくくりました。
「 『戦争が廊下の奥に立つてゐた』 という句があります。今も戦争は廊下の奥にいて、私たちが油断すると近づいてきてしまう。平和というのは、しっかり守って掴んでおかないと逃げていってしまうんです。」
その他、詳しい活動内容はこちらのFacebookよりご確認ください。
山口県民主医療機関連合会(山口民医連)
宇部市五十目山町15-2(宇部協立病院前、あおば薬局2F)
電話 090-2002-8956(担当:浅田・苅部)