医系学生のつどい(中四つどい)とは
医系学生のつどい(中四つどい)は、毎年、春の新入生新歓企画として開催されています。中国・四国地方の医系学生が、医療や社会について学び、自分の将来の医師像について、仲間と議論・交流しながらテーマについて深めあう企画です。
医師、コ・メディカルなど、民医連の医療従事者も参加して、医系学生と一緒にそれぞれの視点からテーマについて討論したり、学習講演を聞いたりします。興味のある医系学生さんならどなたでも参加できます。
中四国医系学生のつどい 2016 in 鳥取 報告
5月14日(土)~5月15日(日) 鳥取県 米子市で開催しました
テーマ:「チーム医療・多職種連携~山陰の地域医療に触れてみよう~」
本番に向けて半年前から実行委員会を開き、学生たちがテーマを考え企画づくりをしてきました。熊本や鳥取で地震が続き、ボランティアへの関心や、医療者としてできることを具体的に知りたいとの声から、今年のテーマは「災害医療」~災害時の人権といのちの平等~に決まりました。2日間にわたって学習講演を聞いたり、グループディスカッションで意見交換をし、テーマを深めました。
5月14日(土)
13:30 ~ 開会式(国際ファミリープラザ会議室B)
14:00 ~ 分科会前の米子医療生協の紹介
15:00 ~ 分科会① 米子診療所 、分科会
② 弓ヶ浜診療所 、分科会
③ おおたか診療所、分科会
④ デスケースカンファレンス
⑤ 退院後カンファレンス
※どれか一つを選択していただきます
18:30 ~ 交流会(ワシントンホテル蘭の間)
魅力あふれる6つの体験型分科会
「チーム医療、多職種連携」というテーマをもとに米子と松江で「家庭医の姿を見に行こう」、「認知症ケアと多職種連携」、「デスケースカンファレンス」、「退院後カンファレンス」など6つの分科会に分かれ、その地域ならではの診療所の実践に触れたり、臨場感あふれる模擬カンファレンスに参加しました。
ここでは山口大学から参加をした学生の様子をご紹介します。
デスケースカンファレンス
山口大学の看護学生1年生が病棟の看護師役で参加しました。「カンファレンスでは病気を診るだけでなく、患者さんの生活背景を重視することを学びました」との感想を述べていました。
退院後カンファレンス
山口大学の医学生1年生が参加し、心不全の患者さんの退院後カンファレンスに参加。班のまとめの発表も行うなど、積極的に参加をしていました。「病院の規模によってカンファレンスのやり方が違うということがわかった。患者さんの生活背景を多職種と共有をしながら今後の方針を立てていっていたのが特徴的だった」と感想を述べていました。
9:30 ~ 講演 梶野医師「山陰土着家庭医からの眺め」
10:00 ~ シンポジウム
10:30 ~ SGD(SGDの報告も行う)
12:00 ~ 全国つどい、医ゼミなどの紹介
13:00 終了
職講演会 演題「山陰土着家庭医からの眺め」
講師:梶野大 先生(弓ヶ浜診療所所長)
家庭医という立場から、地域医療をどのように守っていくのか、梶野先生が班会や地域で行っている健康の学習会に講師として参加していることなどお聞きしました。その中で雨の日も雪の日も遠方の患者さんのお宅まで往診に向かう姿に感動しました。山口で言えば、宇部から防府の患者さんのお宅まで往診に出かけているとか。
また、患者・スタッフから何でも報告してもらえるようにコミュニケーションを取ることの大切さを改めて理解することができました。
その他、詳しい活動内容はこちらのFacebookよりご確認ください。
山口県民主医療機関連合会(山口民医連)
宇部市五十目山町15-2(宇部協立病院前、あおば薬局2F)
電話 0836-35-9355(担当:中本・吉田)