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糖尿病について

糖尿病治療とは

宇部協立病院 糖尿病治療とは

糖尿病治療は基本的に三つの柱を中心に行われます。

 

「糖尿病といえば薬とインスリンの注射で治療する」といったイメージが強いですがただ薬を飲んだりインスリン注射をすれば良いというものではなく生活習慣を見直し日々の生活の中で上手く付き合っていくことが大事です。宇部協立病院では様々な専門家がチームを作り総合的な糖尿病治療が出来るように患者様をサポートします。

○食事療法について
 1必要なカロリーだけ食べる      
 2栄養のバランス・減塩
 3実行すること・継続すること   

の3つを重点において管理栄養士の指導のもと改善を行っていきます。

 

○運動療法について
 1、運動の種類
   有酸素運動(エアロビクス、歩行)
   無酸素運動(筋トレ)

 2、運動の強さ
   少し汗ばむ程度の運動 

 3、持続時間--30分以上

 4、頻度--週に3回以上

 毎日の習慣にすること(最重要)を目指してそれぞれの患者さんにあったものを考えます。

薬物療法について


 糖尿病薬物治療を使うことの利点
1、薬の力を借りて 血糖値を下げることでより良いコントロールを実現できる
2、食事療法単独より、膵臓のインスリン分泌能力を維持改善できる
3、合併症の予防効果のある薬もある
4、体重を減らす効果のある薬がある

以上のような様々な効果をもつ薬を飲み薬として内服する方法、またインスリンやインクレチン(GLP-1受容体作動薬)を直接注射する方法と、大きく2つの薬物療法があります。
ここでは様々ある薬の中で当院で採用している、注目の最新の飲み薬と注射する薬について紹介します。

・飲み薬について

SGLT2阻害薬

特徴: ヒトの腎臓では絶えず血液がろ過され、尿の元となるもの(原尿)がつくられています。この原尿には糖が豊富に含まれていますが、ここから尿がつくられる過程ですべて血中に再吸収されてしまいます。このとき糖を運搬する役割を担うのがSGLT2です。SGLT2阻害薬はこのSGLT2の働きを阻害することで、尿中に不要な糖を排出させ、血糖値を低下させます。体の中にある糖を外に出すことになるので、体重減少効果も期待できる新しいお薬です。

・注射薬について

インスリンだけは打ちたくない!インスリンは痛い??最後の手段??
重要なのはインスリンを開始する時期です。注射を始めたからといって状態が悪いわけではありません。

 

きちんと管理を行い早く始めた人は膵臓のインスリン合成・分泌能力が保たれるため経過が良好です。最近は注射の回数を極力減らすために、複数のインスリンをミックスさせた製剤も登場しています。
またインスリンだけでなくインクレチン(GLP-1受容体作動薬)というお薬を注射することもあります

インクレチン(GLP-1受容体作動薬)

特徴GLP-1受容体作動薬とはヒトの体の中に元々ある、GLP-1と呼ばれる膵臓からのインスリン分泌を促すホルモンの注射薬です。GLP-1は血糖値が上昇したときにのみ効果が発現することが知られているため、血糖が下がりすぎるリスクは低いと言われています。またGLP-1受容体作動薬は自律神経への直接作用と、胃の運動を抑制して満腹感を惹起する2つの作用で食欲を低下させることが知られています。その結果として体重減少、肥満改善効果をもたらします。毎日1回~2回注射が必要なものもあれば、週1回の注射で良いものもあります。

 

注射や毎日の血糖測定について

インスリン注射や毎日の血糖測定についても不安をもたれる患者さんも多くおられます。しかし最近では注射の仕方や血糖測定そのものを最新の機械を使って患者さんが少しでもストレスなく日々の生活を送れるようにサポートしてくれるものがあります。当院でもそれらを採用しておりますので是非ご相談下さい。

インスリンポンプ療法(ミニメド 620G
携帯型インスリン注入ポンプを用いて、インスリンを皮下に持続的に注入する治療法です。

持続血糖モニター(CGM)について

血糖測定も回数も多く、穿刺が必要であり不便を感じている方も多いと思います。使用に条件はありますが患者さんの負担が少なくできる最新の機械を採用しています。

14日間持続自己血糖測定器「Free StyleリブレPro」

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