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第5次支援(4月11日~17日)の記録

下瀬尚子 宇部協立病院リスクマネジャー・看護師/震災支援の記録

【概要】
坂総合病院を拠点に、坂病院の医療支援・長町クリニックの片付け、長町の訪問行動・塩釜市内の避難所訪問・多賀城市内の避難所訪問と実施。
避難所訪問は、医師、看護師、薬剤師、事務の4職種がチームを組んで実施。他にPT 、OT、介護福祉士など多くの職種がチームに参加した。

下瀬は、坂病院の外来支援と多賀城市内の避難所2か所を訪問。

坂病院の外来支援

午前中に採血・点滴注射の実施(全外来800~1000人/日)

山王公民館訪問

坂病院からタクシーで20分くらいの位置(移動は基本的にタクシーでした)バスケットコート2面が取れる体育館のある比較的新しい公民館の2階と3階の9の大部屋の約50人程度が住んでおられる。

行政から訪問依頼を受け、初めて訪問したが、医療要求は少なく(受診者4名程度)生活面での要求(食事や入浴)が多い。

学童児も多く、日中の見守りなど必要を感じた。

その後3回の訪問で行政からの指示で保健師に引き継ぎを行った。

多賀城市文化センター

坂病院から10分程度の位置。
「いつでも元気5月号」に載っています。

約500人の避難者が生活しており、日中は仕事や片付け出かけ、夜に戻るという生活。
高齢者は一日中寝たり起きたりの生活を強いられている。
子供達は比較的元気で、プレイルームも設置されている。
化学療法を行っている手術待ちの40代の女性の家族は、4畳半の茶室に避難していた。

避難者の身体状況や病歴に応じた対応はできているが、環境面ではまだまだ物品(掃除道具)も不足しており、二次感染が心配される。

食事面でも行政の力に左右されるところもあるようで「菓子パン」が毎食1ヶ月続いていた。
入浴サービスは、避難所から歩いて30分程度の多賀城市駅前に自衛隊が「銭湯」を仮設しているが、時間制限も強く、介助の必要がない方しか使用できない。
シャトルバスで既存の温泉施設に行く事もできるが、1500円掛かるという。

この避難所には、午後から「仙台自衛隊病院」が3時間診療に入っているため、私達は18時過ぎから再度訪問していた。
入浴できない分「足浴隊」が好評で(口コミで広がったらしい。到着する前から順番待ちをしている状況)40~50人の足浴を実施した。

医療面は、比較的落ち着いてきており、急性期よりは慢性期患者が特徴的、他の病院や開業医も医療再開しており、基本的には掛りつけ医に行くように説明する状況。持参する薬も限定し、風邪などの症状に対応した。
避難所に夜間はいるようになり、夜間の救急搬送はかなり減少していると説明があった。

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震災後1カ月を経過して、仮設住宅の建設のめどもなく、不安な毎日を送っている中、避難所で生活している方々の「優しさ」に反対に勇気づけられた。

坂病院の地元での信頼の厚さが理解できた。
支援に入った私達に何ができるかではなく、地元の方々が何を必要としているかを見極め、支援提供していく事が必要である。

支援中唯一のお食事。ポークソテー&マッシュポテト&炒り豆腐。おいしゅうございました。

支援者の力だけでなく、住民の力も必要だと感じた。
まだまだ、気持ちがついていかないし、与えられる内容に対しての不満も多いと思うが、一つ一つの要求にこたえていく事が大切。
医療・生活支援の内容は、日々変化している。その状況を非難している方々の生活錠から捉え、援助する事が大切と感じた。

支援者が日単位で交代するため、支援者のためのマニュアルも整備した。
継続して必要な支援ができるようにしていただきたい。

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